昨年の6月末の、
奈良での同窓会に参加させてもらった僕は、
真夜中に帰途へ着いたのだった。


胸の中があたたかくなって、シアワセでシアワセで満たされて、
恥ずかしい事ばかりの連続だった自分の足跡を、逆に辿るように車を走らせたのだった。


〜 青春ゴッコを今でも続けて旅の途中 ヘッドライトの光は手前しか照らさない 〜


フラカンの深夜高速のCDをエンドレスで聴きながら走る実際の真夜中の高速道路で、
この唄の歌詞が心に沁みて沁みて仕方がなかった。


〜 生きててよかった 生きててよかった 生きててよかった そんな夜を探してる 〜


生きててよかった。
生きててよかった。
生きていたからみんなに会えた。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


人生なんてアナタ、
そりゃあ50年以上も生きていればだな〜、
誰だって恥ずかしい事の連続だったに決まっているじゃないか、
でもな、生きててよかった だろ?
そう感じられた夜を誰もが幾つかは持っているだろ?


僕は、心からそう思う。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


案の定、だ。
中学生や高校生の自死のニュースが聞こえてくる。
僕は、やっぱり胸が張り裂けそうに痛くなる。


生きててほしかった。
生きててほしかった。
生きていたなら会えた人がいたはずだ。


どんなに恥ずかしくても、
どんなに情けなくっても、
どんなに弱くても、悔しくて悲しくても、なあ、
生きててよかったんだよ・・・。


死んじゃえばいい人間なんて、この地球上には一人もいないんだぞ。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


51歳の僕は、あとどれ位 生きるのだろう?
これからもまだまだ恥ずかしい事を積み重ねながら生き抜くつもりだ。


え?
それだと周囲の人々が迷惑しちゃうでしょうってか?


何を仰るウサギさん、
それは僕の問題ではなく、
周囲の人々にとっての問題でしょうが・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


〜 青春ゴッコを今でも続けて旅の途中 ヘッドライトの光は手前しか照らさない 〜


フラカンもイイよね、詩が本当にオジサンの心を打つ。