学年で言うと僕らより一つ上、
地元の大切な先輩の奥さんが亡くなられた。
受話器の向こうの先輩の初めて聞く泣き声に胸が詰まった。


口止めをされていたからな、
親しい友人の誰にも僕は言えなかったのだが、
いろいろな思い出を振り返ると、切なくてたまらなくなる。


誕生日を未だ迎えていなかったので享年51歳。
とても綺麗で明るくて、何より優しい人であった。


僕の大切な先輩は、一人ぼっちになってしまう・・・。


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神さまよう、
やっぱりアナタは残酷なんじゃないかと僕は思う。


優しい人から順番に連れて行くのは何故だ?


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ぽつりぽつりと雨が降り始める。


悲しい雨だ・・・。