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先月は後輩のQちゃんから、
そして今日は後輩のKちゃんから、と、立て続けに仕事の依頼を頂いた。
二人共、奥さんへの贈り物なのだそうだよ、指輪・・・。
Qちゃんはサプライズで奥さんに渡す予定らしいが、
Kちゃんは奥さんを伴って現れた。
「 結婚する時に作って頂いた指輪のおかげで、今日まで仲良く過ごしています。 」
って、な、
Kちゃんの奥さんの言葉は職人冥利に尽きるよ尽きる。
職人冥利に尽き過ぎちゃって僕は、感動して目がウルウル潤んだ・・・。
ピッとかざしてくれた左手薬指には、昔、僕が作った結婚指輪が輝いている。
結婚指輪って、なんてシアワセなアイテムだろうとあらためて感じた・・・。
「 先輩、申し訳ないっス、
予算はコレで、コイツの希望のデザインはコレなんですけど、出来ますでしょうか? 」
って、Kちゃんは言う。
大丈夫だよ、何とかする。
大事な後輩のためなら僕は、一肌も二肌も脱ぐタイプの男だ。
芸術のためなら僕は、服だって脱いじゃうぞ。
心配しなさんなだ・・・。
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それにしてもQちゃんもKちゃんも優しい・・・。
釣った魚にも餌をあげるタイプの優しい男たちだ・・・。
男は、こうでなくっちゃな・・・。
って、僕は彼らを見習わなくてはと思いました。
僕は、後輩たちからも何かを学べる謙虚な男です。
僕もカミさんに何かを贈りたいな・・・。
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なあ、オジサンの仲間たちよ、
奥さんにアナタも何か 贈りバント しているかい?
街は早くもクリスマスの装いだよ・・・。
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それにしてもQちゃんもKちゃんも、
密かにお小遣いを貯めていたんだろうな・・・。
愛する人のために・・・。