ポカポカとして暖かな昼下がり。
やさしい日差しに照らされた遊歩道を、
ベビーカーを押しながら歩く若いファミリーがいた。
うんうん、うんうん、シアワセな光景だね。
その人生に於ける初夏の姿なんじゃないかと僕は思った。


20代半ばの夫婦は、かなりのイケメンと美女なのだがな、
ベビーカーには笑顔のジャガイモのような赤ちゃんが乗っていた。
(笑顔のジャガイモは、緑色の服を着せられていたので性別は不明。)


イモよ、
ニコニコ笑顔のジャガイモちゃんよ、
その若い2人は君にとても親切だろう?
なぜなら、
その2人は君の両親だからです。
成長して反抗期が訪れたとしてもだな、
現在のこのご恩を忘れてはいけませんよ。


何故にイケメンと美女の間に笑顔のジャガイモが誕生したのかは神秘だがな、
笑顔のイモを愛し慈しむイケメンと美女の様子はディズニーっぽくて良い。
間違いなくシアワセに包まれた家族の姿だ・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


忘れてはいけませんよ、
絶対に忘れちゃいけませんよ、
僕らは誰もがイモだったりサルだったりしていました。
なのに愛されていた(いる)のですよ・・・。


50歳を過ぎた玄白な今、
あらためてその愛に想いを馳せてみる。


親が生きているなら会いに行くべきだし、
亡くなっているのなら墓参へ行くべきだな・・・。


この春の暖かな一日に思う・・・。