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お風呂に入る前、
着替えを取って来ようと思い、
タンスの引き出しを開けてみたところ、
ジャジャジャ〜ン、
新しいパンツが10枚ちかく、綺麗に折りたたまれて入っていた。
おおおっ、ありがたいな〜っ、嬉しいな〜って思う・・・。
早速、その中の一枚とシャツを持って脱衣所に置く。
洗面所を兼ねた脱衣所だが脱衣所なので裸になって入浴ヤンキース。
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ゴシゴシと、平素に増して念入りに洗う。
なにしろよ、新しいパンツを履くんだからさ、
玉袋の裏側の、筋まできちんと洗わなくっちゃ。
我が家の小さな湯船の中で、体育座りをしながらお湯に浸かり考える。
新しいパンツのありがたさや嬉しさについて、だ・・・。
52年の我が人生に於いて、
僕は自分で自分のパンツを買った事は無い。
独身時代はオフクロが、
結婚してからはカミさんが買ってくれている。
なんてシアワセな人生だろう・・・。
オフクロのありがたさやカミさんの愛しさ、
しみじみと僕は想うのだよ新しいパンツで・・・。
ヤマザキ春のパンツまつり。
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あ、一度だけ自分でパンツを買った事がある。
酔っぱらってお腹が痛くて柔らかな実が出てしまい、
慌ててコンビニで買った事はあるが例外中の例外だ。
それはカウントしなくて良かろう。
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世の中には、
枕元にたくさんの食べ物があっても病のために食べられない人もいる。
それを思えば、だな、
我々は水を飲めば水の味がする。
ありがたいありがたい・・・。
世の中には、
ものすご〜くたくさんのお金を持っていてもだな、
自分で自分のパンツを買わなくちゃいけないオジサンもいる。
それを思えば、
我々は奥さんが新しいパンツをこうして買ってくれている。
ありがたいありがたい・・・。
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おい、
若い既婚者男性たちよ、
そんな大事なパンツなのだぞ・・・。
大切な、想いが込められている、愛されている証なのだぞ、
アナタが現在履いているパンツは・・・。
外で脱いじゃダメよ。