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誕生日を迎えた。
誕生日を迎えて僕は52歳となった。
風薫る爽やかな5月に、
爽やかさとは縁遠い僕がオギャ〜とこの世にコンニチワしたのだが、
まあな、ソレはソレ、コレはコレって事よ。
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52歳はオジサンなのか?
もしかすると既に初老であるのか?
な〜んて考えたりもする。
中学校1年生の時の、社会科のアマコ先生が53歳だった。
良い先生でな、そのおかげで僕は社会科(歴史)が大好きになったものだが、
13歳の僕から見れば、53歳のアマコ先生は随分とお爺さんに思えたものよ。
13歳の人が僕を見りゃ、たぶん、お爺さんに思えるのだろうな・・・。
って考えると切ないな・・・。
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カミさんと食事に出掛けた。
29年前の結婚式の夜、
新郎新婦だった僕らは式の間 何も食べられなくって腹ペコになり、
そして訪れた懐かしいステーキ屋さんだ。
変わらずそこにあり、
そして当時と同じ味のステーキを食べられた事が嬉しかった。
52歳として過ごすこれからの1年間の、良いスタートになった。
なにしろ僕ら夫婦は、なあ、
挙式した式場が現在、ドン・キホーテになっちまったんだぞ。
よりによってドンキだぞ、ドンキ・・・、
鈍器で頭を殴られたような気分だ。
だから思い出の場所が現存しているって事が嬉しかったのだ。
そこがたとえチェーン店のステーキ屋さんでもな・・・。
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52歳・・・。
久しぶりに300gのステーキを食べた。
少々心配だったが完食出来た。
まだまだ頑張れると思った・・・。
完食だけに、そんな感触を得た・・・。