5歳の女の子って、さ、
どんな感じだっただろうかと考えて、
僕は僕の記憶の中の、
5歳だった頃の娘の様子を思い出と共に手繰り寄せた。


可愛かった。
おしゃまさんで、たくさんお喋りをしていた。
お洒落に目覚め、ママの真似をしていた。
5歳の女の子って、おそらく皆、そんな感じだろうよ。


結愛ちゃんも、
きっと本当は、そんな5歳の女の子だったんだよね。
なのに一人で凍えて震えて、
涙さえも枯れ果てて天国へと行ってしまったんだね。


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悔しくて腹が立つ。
だが、僕の心の中では悲しみや嘆きが怒りを凌駕している。
あの両親を八つ裂きにしても結愛ちゃんは戻って来ないんだ。
そんな事をしてもきっと、結愛ちゃんは喜びはしない・・・。


だから僕らが持つべきものは怒りじゃない、悲しみだ。


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親権剥奪。
(虐待行為をする親から、行政が強制的に子供を保護する。)


怒りではなく、この大きな悲しみの心を持って、
社会がそれを真剣に議論すべき時が来たようだ・・・。