並木路子さんの「 リンゴの唄 」がラジオから聴こえる。

分かるかい?

僕らは現在、最悪のシナリオさえ想定しながら備えなければならない・・・。

 

焼け野原になった東京の闇市に流れた歌をこうしてあらためて聞きながら。

 

このコロナ禍の状況は数か月で収束するほど甘くないのではないかと思うようになった。

 

死んじゃダメよ、生き延びろ。

あなたの周りの、手の届く範囲の人々と、心を しっかり繋ぎながら・・・。

 

今生きている僕らは誰もが、

あの終戦直後の混乱の中を生き抜いた人々の子孫なのだから・・・。

 

・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・

 

朝、空を見上げる。

空は、今日も抜けるように青い・・・。

 

あれれ~っ!

電線に大きな二股の枝が引っ掛かっているのを発見!

危ないんじゃないか?コレは・・・。

 

東京電力に電話をすると、同世代のオジサン2名がすぐに駆け付けてくれた。

ありがたいありがたい・・・。

 

「 これは電線ではなく、電話の回線です。 」と、オジサンは言った。

「 でも、せっかく来たのですから取ります。 」

そしてオジサンは特殊な釣り竿のような棒で取り除いてくれた。

ありがたいありがたい・・・。

 

電線にも種類がいろいろあるのだね・・・。

人生いろいろ、電線もいろいろ・・・。

 

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こんな状況だが、笑いながら生きてやろう。

子育てを終えた五十路の僕には、もう恐いモンは無いのよ。

 

命を懸けて子供たちや孫たちの未来を良きものに切り拓いてやろう・・・。

 

座して死を待つつもりはねえよ・・・。