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取り引き先(地金卸)のホープ、Mくんは23歳、
この春大学を出たばかりの社会人1年生だ。
一生懸命に何事にも取り組む姿勢が眩しい。
若者ってさ、ただそこに凛として存在しているだけで素晴らしいと僕は思う。
人生の 凛 とした時期が過ぎ、燐となってしまったオジサンからするとだな、それは羨ましい事なんだよ。
考えてみてハッと気付く。
Mくんは息子と同い年じゃないかと。
息子と同い年の若者と仕事の話をしているんだもんな、
それは不思議でもあり、とても感慨深い・・・。
出身は秋田だと聞く。
大学進学の際に上京して、そのままこちらで就職したのだそうだ。
遠回しに、彼の親父さんについて尋ねる。
僕と同い年であった。
「 盆と正月は欠かさず帰省しています。 」との由。
その言葉に僕はとてもホッとした。
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さだまさしさんのな、「 案山子 」の歌詞のように、
間違いなく日々M君の事を案じているであろう秋田の親父さんを想った。
切ないな・・・。
♪ 元気でいるか? 町には慣れたか? 友達出来たか?
寂しくないか? お金はあるか? 今度いつ帰る? ♪
秋田の親父さんよ、
Mくんはこうして元気いっぱいに頑張っています。
昨日東京にも雪が積もったのですが、
Mくんは案山子のように一人ぼっちではなく、明るく過ごしています。
安心していてオッケー牧場です。
美味しい物をたくさん用意して正月、Mくんを迎えて下さいな。
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すべての若者がしっかりと根っこを張れる、
そんな世の中であってほしいと僕は心から願ってやまない。