息子と出掛けた古本屋さんで、
懐かしい懐かしいCDを見つけて買った。


これは僕が最後に買ったレコードだったろうか?
それとも最初に買ったCDだったろうか?
およそ30年前、たしかに同じ物を僕は持っていた。


アーティスト名、SION
アルバムタイトル、SION


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帰途、
音楽の趣味が僕とは全く違う息子には悪かったのだが、
そのCDを車中でずっと聴いた・・・。


懐かしいな、本当に懐かしいな。
好きだった音楽ってさ、まさしくタイムマシーンなのだな。


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「 コレ、イイね。 」と、息子が言った。
考えてみると、
このアルバムをずっと聴いていた頃の僕は、
現在の息子と同い年である・・・。


イイだろ?
そりゃ〜そうさ、
なにしろこのアルバムの2曲目に入っている SORRY BABY は、
オマエが大好きな福山雅治さんもカバーしている・・・。


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全10曲、どれもこれも、
思い出して懐かしくて痛くて切なくて哀しくて、
涙が出そうになっちまうな・・・。


当時、
明日が見えなかった若いヤツの一人である僕は、
今年50歳になるんだぞ・・・。
どんな生き方をしても人生とは素敵なものだな・・・。


あの頃の、
現在の息子と同い年の自分に言ってやりたいよ、
見えない明日を一つずつ、不安と希望と半々で迎え続けてきたけれど、
僕なりにシアワセな、「 まんざらでもない人生 」だったぞ、と・・・。


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若いヤツには、明日なんか見えなくて当然だ。
明日が見えないからこそ若者なのだ。


SIONをあらためて聴き、そう思った・・・。


明日ってさ、見えないから素晴らしいのだ・・・。


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たぶん。