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同業者(50代・職人)がこのところ、立て続けに亡くなる。
病気が見つかり、あっという間に逝ってしまうといった状況であった。
心の中が寂しさと落胆でいっぱいになってしまう。
同じ時期を同じように生きた仲間が逝ってしまうのは本当に寂しい。
元気でやんちゃな人たちだったんだぞ、
50代、まだまだ人生はこれからだと信じていたであろうにと考えると切ない。
人間ってさ、こんなにも弱く儚い存在であるのかと痛切に感じられてならない・・・。
合掌。
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本日いつもの外注先のメッキ屋さんにての出来事。
工場前の休憩所で僕が缶ジュースを飲んでいたところ、
初めて顔を見るお爺さんの職人さんが休憩のために研磨室から出て来た。
ものすご〜く眉毛の長いお爺さんであった。
挨拶をして、いろいろな話を伺った。
昭和10年生まれの、御年82歳の超ベテランの研磨の職人さんであった。
僕も若い時期に長く研磨の仕事に携わっていたので、
その当時にマスクは着用していても研磨剤を多く吸ってしまっているので、
あまり長くは生きられないだろうと心のどこかで思っていたりもするので、
こんなにもお元気で研磨の最前線にいる82歳の職人さんを知り、驚いた・・・。
驚いたのだが、嬉しかった・・・。
「 本当は一昨年に引退するつもりだったんだけどね、
ワッハッハ、社長が辞めさせてくれないんだよ。 」と仰っていた・・・。
働くとは、シアワセな事なのだ・・・。
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若くして逝く人、
老いてなお働く人、
神さまよ、
ひとつひとつの人生がシアワセで満ちているものである事を、
満ちていたものであった事を、
僕はアナタに願いたい・・・。
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古い靴下に新しい穴が開いた初夏に・・・。