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仕事の形態をB to Cに特化させてちょうど10年。
より仕事に対する感謝の念が日々強くなり続けている。
ジュエリーの作家などと名乗るのはおこがましいのだけれど、
職人だってその技術をもって懸命に作品を作り続ければ、作家として周囲から見られる。
大切なのは一人ひとりのお客さんへの想いだ・・・。
正確に言うと一人ひとりのお客さんの想いに向き合う想いだ・・・。
そんな想いを大切に持ち続けていると、ああ、まこと不思議なものさ、
そうしたお客さんたちが食い扶持を与えて下さる・・・。
涙が出るほどにありがたい事だ・・・。
大手の外注として下請け仕事をしていた時よりも、
なんだかね、心が研ぎ澄まされて安心に満ちて生きられているんだ・・・。
作家ではなく、やはり僕は職人で、職人冥利とは現在のこの心境を言うのかもしれないとも思うのだが・・・。
作りたいと思った物を作り、それを気に入ってくれた人が買ってくれて、
喜んでくれてシアワセですって言ってくれる。
ああ、それで僕もまたシアワセな気持ちでいっぱいになる・・・。
もっともっと喜んでもらえる物を作りたいなって、毎日そればかりを考えている・・・。
こんな職人に、なあ、毎日ファンレター(?)が届くのだよ。
そんな手紙たちを僕は宝箱に大切にしまっている・・・。
ありがたいありがたい事だよう・・・。
読んでいて、涙が出ちゃったりするんだよう・・・。
余生・・・、
この命が続く限り、そんな想いに寄り添おう・・・。