約3か月ぶりに散髪。
いっち に〜 の、散髪っ、なんちって。


「 お客さん、もしかして自分で前髪切った? 」と聞かれ、
僕は、正直に、切りましたと答えた。
あのね、整髪料を付けて全部後方へ流す髪型をしているのだけれど、
どうしてもパラリと垂れて額に付く毛が煩わしかったので、その分だけいつも自分で切ってた。
まさかそれを床屋さんのオバサンに指摘されるとは・・・。
さすが床屋さんは髪型のプロフェッショナルだよね、感心しちゃう・・・。


「 あのですね、自分で切っちゃうと、どうしてもそこに全体を合わせなくちゃならなくなるんです。 」
ほ〜う、ソレは初耳ですな・・・。
なにしろ僕は、30年以上も坊主頭だったタイプの男なので、そんな事は知りませんでしたな・・・。
じゃあ、そこに合わせて適当に小ザッパリと切って下さいな・・・。



チョキチョキチョキ・・・、
チョキチョキチョキ・・・、
なんだかチョキチョキが心地良い・・・。
しばし眠る。


「 は〜い、シャンプ〜しますよ。 」と起こされる。
散髪時の洗髪ってこれまた心地良いものですな・・・。
しばし再び眠る。
「 かゆいところはありませんかぁ? 」と尋ねられる。
背中がかゆいのだが、そこは管轄外でしょうな・・・。
そしてまた眠る。


顔剃りの時も眠る。
仕上げの時も眠る。
なんだか今日の散髪はよく眠れる・・・。


グワ〜グワ〜グワ〜と熱風。
アチチチチ・・・、
ドライヤーで乾かされながら完全に目覚める。


僕はドライな男・・・。