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良い季節だ。
ハナミズキの花々が可憐に咲き始めた。
早朝の遊歩道を歩いていると心和む・・・。
もうね、五十路半ば近くなると初期高齢者でしょうが、
こうした確かな季節の移り変わりが嬉しいの・・・。
おっ、前方よりジョギングの若い女性が来る・・・。
すれ違う時、申し訳ないのだが顔を逆に向けさせてもらう。
本来なら笑顔で会釈の一つでも交わしたいものだが、致し方あるまい・・・。
コロナ禍早く収まってくれと心から願うよ・・・。
だって若い女性のランナーだぞう、
ハァハァハァって吐息はアナタ、五十路オジサンにとってみれば香水みたいなモンでしょうが、
せっかくのこんな場面で顔を背けなくちゃならないのもコロナのせいよ。
おっとっと、
いけねえいけねえ・・・、
僕は心清らかに、植物たちに想いを馳せていたのであった。
おおっ、今度はオジサンランナーが前方より来る・・・。
こうした場合は予め顔を背けておく・・・。
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ジョギングの人も散歩の人も、
笑顔で挨拶が交わせる日常が早く戻ります様に・・・。