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カキーン曜日・・・。
やっぱり時間の流れは早い・・・。
一週間が過ぎるのはね、本当にアッと言う間だ・・・。
今日もグズついた天気だったのだけれど、明日の土曜日は本格的な雨になるらしい・・・。
ずっとずっと雨の土曜日が続いてる・・・。
土曜日はドヨ〜ン日だなんて言いたくはない・・・。
雨よ、雨の慕情よ、降るならば平日に降りたまえ!
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息子と同い年の、小学校時代からよく知る野球少年の仲間の一人が野球を辞める・・・。
あと一つ残した市内大会を終えたら軟式クラブの中等部を卒団・・・。
高校ではね、野球を続けないのだと言う・・・。
その話しを聞き、ずっとずっと僕は今週、へこみっぱなしだった・・・。
こうしてこうして野球を終える・・・。
きっと、数え切れぬほどの多くの少年たちの心が野球から離れる・・・。
中学3年生・・・。
でもね、よくがんばった・・・。
がんばってがんばってがんばった・・・。
小学校1年生から中学校3年生まで・・・。
野球は君を大きく育ててくれた・・・。
君は野球をやり遂げたんだ・・・。
たぶん、高校野球をね、少年野球にカテゴライズするのは間違いみたいだ・・・。
中学3年生でさ、こんなにもたくさんの少年たちが野球をやり遂げ、そして野球を終えるんだもの・・・。
僕はとてもとても、寂しい気持ちでいっぱいになる・・・。
僕が知る6年生までの彼は、僕の息子なんかよりもずっとずっと、
優れた野球少年だったのだから・・・。
彼の事を考えると僕は、寂しい気持ちでいっぱいになるのだけれど、
それは僕にとってみれば管轄外の事なのだそうだ・・・。
なぜ辞めるの?
どうしてあきらめてしまうの?
もはや門外漢の僕が掘り下げるのは、許されない事なのかもしれないけれど、
僕はずっとずっと考え続けるだろうと思う・・・。
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ある光景を僕は忘れられなくて思い出す事がある・・・。
それは、息子たちが小学校4年生の時の出来事だった・・・。
東久留米3小の、ちょうど体育館前のスペースで・・・。
小さな小さな市内の大会だったのだけれど、それは準決勝を前にした場面でね、
緊張のあまりに顔をこわばらせていた選手たちに向けて、あるコーチが言ったんだ・・・。
「お前ら、そんなに緊張してどうするんだよ、
どうせプロ野球選手になんてなろうとしてるワケじゃないだろ?
リラックスしろ、リラックスだ。」
今もなお、ずっと僕は忘れられなくて思い出し続けている言葉がね、それだ・・・。
それは、野球をがんばっている小さな少年たちに向けて、絶対に言ってはならない言葉だったのだ。
「どうせプロ野球選手になんてなれっこない・・・。」
言葉はね、とてもとても大きな物だ。
言葉ってね、不思議な力を持っている物なんだよ・・・。
そのコーチは、その言葉を言った瞬間に、子供たちの心に種を蒔いた・・・。
そう、「プロ野球選手になんてなれっこない。」って種を・・・。
中学3年生になった現在、あのコーチが蒔いた言葉の種が、彼の心の中で芽生えたのだ・・・。
僕は、そう思う・・・。
それは、罪深いことだよ・・・。
本当は小さな野球少年たちはね、みんなプロ野球選手に憧れているんだ・・・。
みんなみんなプロ野球選手になりたかったんじゃないだろうか?
それはね、馬鹿げた夢なんかじゃないんだよ・・・。
少年はね、みんな大きな夢を持っていていいんだよ・・・。
・・・持っていて良かったんだ・・・。
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それこそ今となっては門外漢の僕が言う事じゃないね・・・。
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え?その時のハヤト?
そうそう、準決勝を前にして緊張のあまり腹痛をおこしてトイレに行っていた・・・。
だからね、そのコーチの悪しき種は蒔かれていないんだ・・・。
ヤツの心の中には、さ。
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「プロ野球選手になる。
絶対にプロ野球選手になる。
引退したら冒険家になる。」
笑っちゃう?
中学3年の現在、ハヤトはそんな夢を真剣な表情で語る・・・。
面白い、実に面白い。
僕はそれを、笑いながら見ている・・・。
微笑みながら見ていてやろうと思う・・・。
ハヤトだけじゃないんだよ、チームの仲間たちの中にもね、
「プロ野球選手になる!」ってね、言ってるヤツがゴロゴロいる・・・。
面白い、実に面白い。
真剣に指導者たちもそれを受け止めてくれている・・・。
雨の日の座学でもね、そんな指導者たちの心は選手たちに伝わっているんだ・・・。
僕が知るポニーは、そう。
おそらくシニアでもボーイズでもね、それは同じだろうと思う。
「僕はプロ野球選手になりたい!」
そんな少年の夢を踏みにじる指導者はいない・・・。
それが硬式クラブチームのクオリティだ・・・。
ここで辞めるヤツなんていない・・・。
悪い種は無いんだからな、そうさ、ヤツらの心の中に・・・。
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等しくここで終わる。
中学3年生で少年野球は終わる。
そして次のステージへ昇る。
次の大きなステージとは、高校野球だ・・・。
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等しく終わる。
ここで、少年野球は終わる。
多くの少年たちが野球から離れる・・・。
とてもとても辛いのだけれど僕は泣かぬ。
ここで野球から離れる少年たちの、かつての輝きを想えば涙が出る・・・。
涙は出るけれど僕は決して泣かぬ。
さようなら。
君は立派だったよ。
ありがとう。
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Jが翼の形をしている。
JAPANのユニホームがハヤトの部屋にある・・・。
ありとあらゆる野球の道がある。
ハヤトよ、
東久留米の野球小僧がJAPANのユニホームを着るのは初めてなのだそうだ・・・。
前代未聞の出来事なのだそうだ・・・。
それにどう応えるのか?
父ちゃんに見せてくれな・・・。