ラララのおじさん。
♪空を越えて〜 ラララ星の彼方〜♪
ご存知、鉄腕アトムの唄だ・・・。
谷川俊太郎さんは、この歌詩を創っている時、
どうしてもラララの部分に入れるべき言葉を見つけられなかったのだそうだ・・・。
ラララの部分の三文字の言葉を探せなかったのだそうだ・・・。
「行くぞ」でもない・・・。
「駆ける」でも違う・・・。
たった三文字の言葉を探して彷徨い、
もがき苦しんだであろう詩人の心は、あまりにも誠実で痛い・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ラララ星の彼方・・・。
谷川俊太郎さんがようやく見つけた言葉はラララ・・・。
「これでいいや!」ってね、放り投げるように書いた言葉らしいけれど・・・。
でもさ、それで正解だったのではないかと僕は思う・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ずいぶんと長い時間・・・、
たくさんの人々が唄った・・・。
ラララ星の彼方と唄った・・・。
言葉を大切にするって事は、こんなにも困難で時間が掛かるんだね・・・。
けれど今、
鉄腕アトムを見ればさ、
ラララで良かったと誰もが思うでしょ?
ラララだったからね、きっとアトムは強かったんだよ・・・。
ラララだったからね、きっとアトムは優しかったんだよ・・・。
♪心優し〜ラララ科学の子〜♪
みんながそれぞれの心の中で、
ラララの部分に入るべき言葉を探せばいい・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本を読もう・・・。
活字に親しもう・・・。
言葉を探そう・・・。
誰も思いつかないようなラララの部分の言葉を見つけられるかもしれない・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・