晩御飯を食べた後、ごろんと横になって夕刊を読んでいて見つけた。
「あす生まれ」という、ちいさなちいさな記事の中に、僕は大杉勝男さんの名前を見つけた。
1945年3月5日生まれ・・・。
もしもご存命であったのなら、大杉さんは64歳になっていた・・・。
おそらくきっと、どのような形であれ、野球界、とりわけ少年たちの野球に深く携わって下さっていたであろうから、あらためて残念でならないと僕は思う・・・。


明日は晴れて、綺麗な月が見えますようにと祈ろう・・・。


その月を見ながら僕は、大杉さんを偲ぼう・・・。


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月に向かって打っていた男がいた・・・。


月にホームランを届けようとしていた男がいた・・・。


その男が日本球界に残した一遍の壮大な詩を、
僕らは決して忘れてはなるまい・・・。


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いよいよWBCが始まる。


下馬評では、ね、
ドミニカ共和国が優勝候補の筆頭なのだそうだ・・・。


だが、下馬評なんざあくまでも下馬評なり!
下馬評なんざゲバゲバだと言えよう・・・。


侍ジャパンと心を一つにして、
これからの日々、僕は熱く燃える・・・。


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カキーン!だ!


月に向かって打っていた男がいたのだ。
我が国の球界にいたのだ。


それを誇りにして侍ジャパンよ、
がんばれがんばれ!