春の少し前に。

久しぶりに娘の制服姿を見た。


高校三年生、
誰もが皆、訪れる春を迎える少し前。


卒業式と、それまでの僅かな登校日。


ふと寂しさに包まれる。


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高校の制服。
ふんわりとしたマフラーで首は暖かそうなのだけれど、足は寒そうだ。

寒そうに見えてもな、本人たちは寒さなんて感じてなさそうだ。


青春。


可愛らしい制服だった。


パパは、ね、
眩しい君の高校時代をしっかりと胸に焼き付けたよ。

娘よ。


・・・・・・・


春が来たら、
もう少しで春が来たら、


どんな姿で君は新しい道を歩き出すのだろう。


それもまた楽しみだ。