大切な誰かを想う気持ちは美しい。
ああ、それは等しく美しいものだ。
クリスマスに向けての繁忙期となり、
クタクタになりながらも僕は、その美しい気持ちに感動させられ続けている。
僕は、この道の職人となって本当に良かった。
クタクタなのだけれど僕は、シアワセだ。


ギフトメッセージの文言に、今日も涙腺が緩む。
この優しい人の大切な誰かも、きっと優しい人なのだろうな。
そんな優しい二人に、笑顔とシアワセを届けなければと自分を奮い立たせる。
大切な誰かを想う気持ちは、どれもが等しく美しい。
たくさんの美しい人々の気持ちが、職人としての僕の足跡になる。


18歳の僕よ、届くか?
職人になりたての頃の僕よ、聞こえるか?
51歳の僕の声が聞こえるかい?


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


いつも聴いているラジオに、
パティシエの鎧塚さんが出ていた。
この人もただ一途に、
誰かを笑顔やシアワセな気持ちにさせたくてお菓子を作り続けているのだと知った。
その純粋な人柄に、僕は胸を打たれた・・・。


道は違うのだけれど、同志。
おこがましいけれど、鎧塚さんは我が同志だ。
そう思えてならない・・・。


本当におこがましいのだけれど・・・。


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51歳だ。
あと何年生きられるか分からないが、
一人でも多くの人を笑顔にするぞ。
一人でも多くの人の心をシアワセにしてみせるぞ・・・。


僕は職人だ。
ジュエラーだ。


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鎧塚さんの作ったお菓子を食べてみたいな・・・。


カロリーの低いヤツを・・・。