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「 19時50分に清瀬駅へ迎えに来てください。 」と、

用事で都心部へ出掛けていたカミさんからLINEがあった。

たぶん（間違いなく）、車で迎えに来てほしいのだろうとは思うのだが、

僕は、徒歩で迎えに行く事にした。

夫婦間には常にサプライズが必要なのさ・・・。

我が家から清瀬駅南口まで歩いて約15分・・・。

リーゼントで痩せてオシャレになった僕の姿で初めて駅まで歩いた・・・。

胸を張ってずんずん・ずんずんと歩く・・・。

わっはっは、五十路デビューのツッパリだがな、

南口商店街の真ん中を肩で風を切って歩く 今日から俺は 的な僕だ・・・。

ずんずん・ずんずん・・・。

う～む、

ツッパリ姿で胸を張って往来をオ～ライと歩いていると、

み～んな道を譲って下さるものなのですな・・・。

ずんずん・ずんずん・ずんずん・・・。

改札口でカミさんを待つ。

野口五郎さんの名曲、「 私鉄沿線 」の歌詞のようだが、

シチュエ～ションは全く異なる・・・。

カミさん現る・・・。

やっぱり普通の女の人の数倍自分の妻は綺麗に見えますな・・・。

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「 え～っ！どうして歩きなのよっ！

　 靴ズレが出来て痛いのに・・・。

 　もしかして馬鹿？やっぱり馬鹿？本格的な馬鹿？ 」と言われた・・・。

ここまで言われるとは逆サプライズだった・・・。

ツッパるって、難しい事なのかもしれねえな・・・。

でも、歩きながらの帰途、

僕らは夫婦でヤキトリを食べた・・・。

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人生にはサプライズが必要なのよのさ・・・。