今月の夫婦でデートは六本木となった。

僕としてはまた軽井沢へと、軽井沢へ足繁く通いたいのだけれど、

「 福山クラスの夫と六本木を歩きたい。 」といったカミさんのたっての希望で六本木になったのだ。

 

福山クラス(レベル)・・・、

ああ、なんて素敵な言葉の響きだろう・・・。

 

僕はあまり六本木は好きじゃない。

覇を競う街全体が人を見下すような空気が嫌だった。

僕のような受け入れられ難い生き方でここまで来たクリエイターの者なら尚更だ。

だがな、カミさんの 福山クラス という言葉はそれを凌駕した。

わっはっは、じゃあ行く?六本木っ!な~んて、ね。

おだてられれば木に登る。六本ぐらい全然平気さ。

 

背筋を伸ばして僕は、カミさんと腕を組んで歩く。

う~む、やはり僕はチラチラと周囲から見られる。

視線を感じてそちらを見ると、み~んなサッと目を反らす。

「 カッチョロいからよ、アナタが。 」って、カミさんが言って下さる。

もうね、完全に調子に乗ってしまうね僕は。

調子に乗って銚子丸でお寿司をカミさんに奢ってあげたくなっちゃう・・・。

 

六本木のオシャレな男たちに僕は圧勝してるぞい!

わっはっは、楽しいね、六本木の中心、六本木中心。

アン・ルイスもビックリだな・・・。

 

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「 福山とかアナタのようなレベルの男が乗ればヴィッツも高級車。 」

コレは、最近のカミさんの名言だ。

服だってそうよ、コーディネートはやっぱりカミさんお任せに戻った。

値段なんか問題じゃないんだ・・・。

僕や福山のような男が着た服がオシャレな服なのだ・・・。

福山クラス(レベル)の男は、自分自身がブランドなのだ・・・。

 

わっはっは!

あとは歯だな、歯をもっとキチンと磨いて白くしよう・・・。

わっはっ歯!って、笑えるように・・・。

 

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ハズバンド・コントロール

ああ、間違いなくカミさんはその達人だ・・・。

 

だが、イイじゃないか、実害は無い・・・。

 

全国の福山や僕のような夫たちは、喜んで家事をする。

 

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六本木、また来よう!