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鼻毛が出ていないかな~?っと覗いていた手鏡の角度を変えたところ、
ああビックリした、本当に驚いた・・・、
鏡の中に母方の祖父の顔が映っていたのだよ・・・。
だが、これは祖父の顔ではなく、紛れもなく僕の顔だ。
これが血の繋がりというものなのでしょうな・・・。
そしてしばし僕は、祖父へと想いを馳せた。
祖父が亡くなったのは58歳、
その時の僕は4歳だった・・・。
初孫だったので、随分と可愛がってもらった・・・。
僕は今、53歳・・・。
58-53=5
僕の計算が正しければ、あと5年で僕は祖父の年齢に追い付く。
そう考えると僕は、自分の人生に焦りのような感覚を抱いてしまう。
のだが、
まあイイじゃないか、
祖父の亡くなった58歳という年齢を、僕は僕の人生の仮のゴールと決めた。
あと5年だぞ、5年・・・。
長くもあり短くもあり、それは具体的にイメージ出来る時間だ。
カッチョロく5年を、日々全力で生きてみよう・・・。
手鏡の角度を変えて笑ってみると、祖父が笑い返してくれた。
お金ではなく、多くの徳を、僕に遺してくれた祖父であった・・・。
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人生は長短で計るものではない。
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鼻毛、出ていないぞ・・・。