超炎天下、急遽駅前まで行かなければならない用事が出来た。

だが、

そうだよ車は息子が乗って出掛けてしまっているので無いのだった。

自転車もカミさんが乗って出掛けてしまっているので無いのだった。

超炎天下なのだよ炎天下、たぶん僕など溶けてしまうよ。

 

インディアン?

インディアンを引っ張り出す時間と労力があれば徒歩で駅へ着くだろうし、

この暑さの中であの熱いエンジンを跨いだら男の子の大切なモンが取れちゃうかもしれないのでそれは却下。

 

やっぱり徒歩だ。

トホホだが徒歩だ、致し方あるまい。

タオルに ひんやりシート を包んで首に巻いて出発。

てくてく・てくてく・・・。

 

暑すぎて蝉さえあまり鳴いていない。

蚊だって日中は活動停止だ。

僕らのイメージにある夏と現在の東京郊外の夏は別物だ。

川沿い遊歩道なのに陽炎がユラユラしていて眩暈がするぞ・・・。

 

てくてく・てくてく・・・。

陽炎ユラユラ・眩暈クラクラ・・・。

てくてく・てくてく・・・。

 

本当にこの灼熱超炎天下の中で来年オリンピックをするつもりか?

けしからんな~けしからん。

朦朧としながらそんな事など考えてひたすら歩き続ける・・・。

 

用事を済ませて家に生還したのは1時間後。

めでたしめでたし・・・。

 

でも、

せっかくセットしていたリーゼントが溶けて、

鏡を見ると鬼太郎ヘアになっていた・・・。