久しぶりに会った幼馴染みの同級生Yくんは、既にジイジであった。

孫は2歳の女の子で、目の中に入れても痛くないほど可愛いのだそうだ。

実際に目の中に入れるワケじゃないが、それだけ可愛いのだそうだよ・・・。

「 ジイジ ダメッ!アッチ行ッテ!なんて言うんだけどマジ可愛い 」との事だ。

孫の話をしているYくんの目はハートのカタチになっていた・・・。

 

爺バカ・・・。

ああ、素晴らしい言葉じゃないか、爺バカって・・・。

 

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娘のお腹の中の10週胎児の動画を毎日見て、

そんでもって その動く姿の可愛らしさにメロメロになっている僕だって爺バカだ。

テレビドラマ、ノーサイドゲームの主題歌「 馬と鹿 」を聴いて泣いちゃう。

これが愛じゃなくて何だと言うのだ!って、ね・・・。

 

パタパタと手足を元気いっぱいに動かして羊水の中を泳いでいる。

その手を早くキュッと握りたい、

その身体を早く抱っこしてあげたいって思うのだよ、バカ爺は。

それが祖父というものだ・・・。

 

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Yくんは次から次へとスマホの孫画像を繰り出しては僕に見せまくる。

その女の子のキュートな姿に僕は自分の孫の姿を重ね合わせる・・・。

 

僕の目もハートのカタチになっているんだろうな・・・。

 

スイ~トでソフトな祖父。