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日本橋近くのオフィス街の裏にある小さな神社。

もう随分と前だが、偶然その前を通り、引き寄せられるようにお参りをして、

神さまに肩をしっかりと抱かれた感覚があって、涙が溢れて止まらなくなった。

その後、僕の人生は不思議な幸運の連続となった・・・。

今日、久しぶりに僕は、

カミさんを伴いその神社を訪れたのだが、

ものすごい人数の参拝客があり、大混雑だった・・・。

どうやらテレビで都内有数のパワースポットとして紹介されたらしい・・・。

僕らも並び、型通りのお参りをしたのだけれど、

言い辛いのだが、神さまはもうそこにはいなくなっていた・・・。

神さまとは、まこと繊細な存在なのだとあらためて思った・・・。

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パワースポットではありませんよ。

そこには神さまがいらっしゃるのですよ。

群衆が殺到して、スマホのカメラでバシャバシャやってしまうと、

神さまはそこにいられなくなってしまうのですよ・・・。

縁（ゆかり）が大切なのですよ・・・。

いつから日本人はこんなにも神さまとの繋がり方に疎くなってしまったのだろう・・・。

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パワースポットなどという呼び方は、場所に失礼。

パワーストーンなどという呼び方は、石に対してあまりにも失礼。

それと同じ事よ。

失礼すなわちそれは無礼・・・。

己自身がパワーとならなければいけませんよう・・・。

そのために必死に生きていれば必ず縁（ゆかり）ある神さまから呼ばれる・・・。

人から紹介される神さまはいない。

神さまそのものから呼ばれる。

それを信じて自身を研鑽し続ける事よ・・・。

その心の在り方こそ信仰・・・、

なのになあ・・・。

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お参り後、再び僕ら夫婦は大行列に並び、

そこでカミさんは子供たちのために御守りを買った。

御守りを買ってニコニコしている様子を見ると、

まあいいや、コレはコレでオッケ～牧場なんじゃないかと僕は思いましたとさ。

めでたしめでたし・・・。