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過日注文した息子のクルマが近所のいつものディーラーに届いた。
忙しい息子の代わりに僕が諸々の手続きのためにハンコを持って赴く。
免許を取得して5年、父親のクルマでテクを磨いた26歳男子が初めて手にする自分のクルマとしてちょうど良い塩梅だ。
どれどれと、外観をあらためて一回り眺めるが美しい・・・。
どれどれと、乗り込みエンジンを掛けて魂がシビれる・・・。
あまりにも車高が低くドアが大きく、乗り降りには一苦労だが、
バケットシートに身を納めれば、まるで戦闘機のコクピットのようだ・・・。
イイなイイな、羨ましいな・・・。
若い時期、スポーツカーに乗る事は大きな意味がある。
本当のクルマを操る楽しさや怖さを知るって事は将来、
確実に安全運転をするオトナになるための儀式そのものだ・・・。
スポーツカーとは、
速く走るクルマではなく、しっかりと止まる事が出来るクルマ。
一番安全なクルマがスポーツカーなのである。
息子よそれが父ちゃんのスポーツカー哲学なりけりよ・・・。
ハチロクよ、息子の青春を共に駆けてくれ・・・。
僕は握ったステアリング越しに心から願った・・・。
イイなイイな、羨ましいな・・・。
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イイなイイな、羨ましいな・・・。
時々、僕が乗ろう・・・。