ライブリンク。命について。

大きな鉄道会社の社長さんが自殺された。まだ64歳、僕の親父と同い年だ。
ご冥福をお祈りすると共に、あらためて命について思う。心、身体、命、その弱さやもろさ、はかなさについて考える。
僕みたいな寅さんが、彼のような立派に生きてこられた方の人生に想いを馳せる事はとても恐縮なのだけれど。

かつて親御さんを自殺で失った若者たちの話を聞いたことがある。その中のひとり、大学生の青年が語った言葉が忘れられない。
「小学生の時、父を自殺で失いました。とてもつらくて誰にも話せずにいました。父はそれ以上につらく苦しかったことだろうと今、思います。でも、どんな父でも、どんなに惨めな姿でも生きていてほしかった。今、僕は父が愛しくて仕方ありません。」
命について。
弱く、もろく、はかない命について。
だが、命について考え、語る、彼の命は眩しかった。ライブリンク。あの日の若者たちの行動は現在、実を結びつつある。

今を大切に生きよう。僕にはそんな言葉ぐらいしか答えが浮かばない。
湯船の中に息子と二人。
息子は肘の曲げ伸ばし。イチニ、イチニ。がんばれがんばれ。
今の息子にとってはこれが野球。この状況さえも楽しんでみようか。