フェアプレーについて

プロ野球、西武球団による卑劣極まりない金銭問題。
それは、多くのライオンズファンのみならず、野球を愛する人々全て、とりわけ野球に夢を持つ子供たちの「想い」を踏みにじる出来事だった。


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記者会見に臨む21歳の野球少年がいた。
大学3年生。
あまりにも悲しい事件の主役として・・・。


ニュースで流れる彼の言葉を聞きながら、僕は涙が溢れて仕方がなかった・・・。
傷付くなかれ、野球少年よ・・・。


彼の幼い日に、僕は想いを馳せた。
「アノネ、僕、野球ヲ習イタイノ・・・。」
彼だってね、きっと言っていたはずだ。
生まれて初めてユニフォームを着た時、きっとうれしそうに笑っていたはずだ。
純粋に、そう、純粋にね、白球を追いかけてきたはずだ・・・。


こんな卑劣な大人たちのために、彼の選手生命が絶たれてはならない。


野球の神様が見ている。


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「オ父サン、僕ネ、ドウシテモ野球ヲ習イタイノ・・・。」


今頃、彼の親父さんの目にもね、とめどなく涙が溢れているだろう。


もう一度。
大丈夫だよ。もう一度さ、野球の楽しさを考えてみようよ。
焦らなくていい。あわてなくていいんだ。
いいかい?君は野球から離れてはならない。


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フェアプレーと云う言葉がある。
中学生の野球少年たちを応援しながらさ、僕は感じているのだけれど、
野球の好きな子供ならばね、もともと誰もが持っている気持ち・・・。
それがフェアプレー。


信じていてあげようよ・・・。


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