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伊勢神宮の御守りを、
僕の親父は、ね、僕の子供たちに買ってきてくれた・・・。
わっはっは!って、ね、
なんだか心がポカポカと暖かくなり、僕は笑った・・・。
修学旅行に出かけた小学生が、さ、
選び、買ってくる御土産そのものじゃないか・・・。
きっと、僕の親父は、
12歳だった頃の自分を見つけたんだ・・・。
きっと、
きっと、
会えたんだと思う・・・。
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高校1年生の息子は、
その伊勢神宮の御守りを、
野球バッグの側面にぶら下げた・・・。
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あのね、
高校1年生だもんね・・・。
君は、今、
君の野球人生の中に於いて、
とってもとってもつらいと思うよ・・・。
でも、ね、息子よ、
君のおじいちゃんは、ね、
君と同い年の時、
知る人のいない東京で、
たった一人でがんばっていたんだ・・・。
君は、
その時の君のおじいちゃんに比べたら、ね、
百万倍シアワセ・・・。
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野球バッグの側面に、さ、
伊勢神宮の御守りも一緒にぶら下げて・・・、
がんばれがんばれ!
走れ!走れ!
君は、
あのおじいちゃんの孫なのだから・・・。