夏ニ恋シヨウ。
これだよ!これこれ、この冊子だよ!
この地域の、ね、すべての球児と、
彼らと一緒に汗を流しているマネージャーさんたちの、
夏に賭ける一言が載っているんだよ・・・。
ヒンド〜ン!って鳴っていた玄関チャイムは、そう、
この冊子を届けてくれた朝日新聞のお姉さんだった・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とりあえずこれは、西東京版なのだけれど、ね。
あの子もこの子も、み〜んな載ってる・・・。
みんなの夏が載ってる・・・。
わっはっは!
胸がときめくカキーン!に溢れている・・・。
みんながんばれ!
みんながんばれ!
誇り高く君らしく・・・。
誰もが今、すでに甲子園に立っているんだ・・・。
財布が空っぽの僕が言ってもな、
いささか説得力に欠けるんだけれども・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カキーン!だよ。
ちっちゃかった頃から知ってる子ばかりだ・・・。
あの子も、この子も・・・。
みんなみんながんばれよ!
ず〜っとずっと、
野球を続けてくれてありがとさん!
夏に恋しておくれ・・・。
坊主頭の青春を誇っておくれ・・・。
それぞれの子の、一言を読ませてもらう・・・。
こんなにも胸が熱くなるのは何故だ?
僕は、君の全てを肯定する・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一言ずつの言葉。
それは、君が夏に向けて書いたラブレターなんだね・・・。
こんなラブレターが書ける君の高校時代を、
誰よりも眩しく、羨ましく想うよ・・・。
嘘じゃないよ。
読みながら僕は泣いている・・・。
うれしくてな〜・・・。
うれしくてな〜・・・。
君たちはみ〜んな、そう、
野球に恋した者たちだ・・・。
初恋が叶うといいね・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・