ハヤトの親父、勝手にそうだん室。

高1&高2の球児たちの多くが、中間テストの結果にゲゲゲとなっちゃっていると聞いた・・・。
かわいそうに・・・、かわいそうに・・・。
疲れているんだろ?くたびれているんだろ?
勉強なんてしている暇は無いよな・・・。


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・・・困ってるのか?・・・。
よし、わかったわかった、オジサンが何とかしてやろう・・・。
野球の好きな少年たちが困っていると聞いたらな、放ってはおけない・・・。


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一緒にな、考えてみよう。
ど〜して君の中間テストの結果がだな、ゲゲゲってなっちゃったのか?
その原因を・・・。


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え?な〜に?
ええっ!授業中に居眠りこいてるってか!


ああ、それだよ、それ・・・。
原因は、それだ・・・。


でもな〜、教室ってさ、ポカポカ暖かいしな〜。
なんだかにゃん、高校のさ、特に年配の男の先生ってさ、
モゴモゴ話すヒトが多いんだよな〜。
あのモゴモゴ語が眠りへといざなうんだよな〜。


だが、それで居眠りしちゃったら負けだ・・・。
大人たちの思うツボだ・・・。
負けるな!


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今日は特別にな、
オジサンが高校時代に実践して効果を上げていた居眠り防止法を伝授しよう・・・。


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ポカポカと暖かい教室。
お経みたいな先生の声。


ウトウト、ウトウト・・・。
僕は、まるで船頭さんのように船を漕いでいた。


おおおっ、睡魔だっ!睡魔が襲って来た!
まさしくその瞬間を人は、睡魔来襲と呼ぶ・・・。
睡魔よ、すいません、・・・なんちゃってな事は考えちゃダメだよ。


〜睡魔が襲って来る〜
僕は、眠い目をゴシゴシ擦りながらノートに、ね、そう書いた・・・。


ふと、睡魔を想ってみた。
睡魔ってさ、どんな顔をしてるんだろ?って想像してみた。
あんまり恐そうじゃないと僕は思った。


もし、睡魔じゃなくってさ、
スイマーが襲って来たらどうだ?
睡魔よりスイマーの方が恐くないかい?
僕は、同じクラスの水泳部のUくんの顔を見た・・・。


水泳部の連中だってクタクタだったからね、
Uくんは既に爆睡していたんだけれど、
その穏やかな寝顔を見ながら考えたんだよ、僕は。


〜コイツが襲って来たら嫌だよな〜って。


競泳水着に足ヒレだけの格好をしたUくんが、
いきなり片っ端からクラスメートを殴りだしたら恐いぞ・・・。
まさしくスイマー来襲なり・・・。


その様子をイメージしていたらな、
すっかりと眠気は吹き飛んでしまったんだ・・・。


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どうよ?この思考方法・・・。
是非、実践してみてほしい・・・。


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だが、この方法にも、な、
弱点はある・・・。


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授業の内容が、さ、
ちっとも頭に入らないんだよ・・・。


君は、君なりの方法で眠気防止を考えるべきかもしれない・・・。


力になれなくてゴメン・・・。


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眠・眠・打・破!