仕事柄僕は、毎日荷物を送り出すのよ、
そうよ、そうそう、
クロネコ佐川のペリカン便で。


正月三が日の間はいつもの馴染みの営業所がお休みとの事で、
同系列近場の他の営業所へ荷物を持ち込んでおりました。


タテ+ヨコ+高さの合計が60センチ以下となる、
僕が出す荷物はいわゆる60サイズという大きさだ。


60サイズの同じ箱を6個、僕は持ち込んだ。
対応してくれたのは営業所の偉い人よりも偉い立場のオジサンだった。
きちんとネクタイを締めた、僕よりも一世代若いオジサンだ。


そのオジサンは、メジャーを出して箱を測り始めた。
それはそれでイイのだけれど、
あのね、
同じ箱6個なのだが、
一つ一つ測るんだよ、すごく丁寧に・・・。


一つ測れば後は同じ箱なのだから測らなくてもイイんじゃないか?
って聞いてみたところ、
「 規則ですので。 」と、オジサンは笑ってみせた・・・。
僕も思わず笑ってしまった・・・。


落語に出てくるヨタロ〜だ。
本物のヨタロ〜を間近で見て、なんだか得をした気分だ。
タダで寄席へ来たような感じだ・・・。


わはは、コイツ、ヨタロ〜だ。
僕と同じだ・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


僕らオジサンは薄々感じている。
実は気が付いている。
あのね、
男性よりも女性の方が優秀だ。
あらゆる職種、業種に於いて、現在は・・・。


薄々感じていて、
充分に理解しているのだけれど、
オジサンたちはソレを口に出せないんだよな・・・。


オジサンなので。