一日に三度、僕は仕事の荷物を送る。
午前中に出来た物は午後に集荷に来てもらい、
遠方宛の物は午後七時の締切に合わせて持ち込み、
近隣宛の物は午後九時の締切に合わせて持ち込む。
ありがたいありがたい、
クロネコ佐川のペリカン便には足を向けて寝られませんよ。


それらの会社の偉い人の事ならどうでもいいが、
実際に現場で汗を流してくれる人たちには本当に幸あれと願う。
大変な仕事だろうと思う・・・。
尊いよ、宅配の仕事に携わる人たちの汗は。


よっこらしょって僕は持ち込み、
よろしくお願いしますと出来るだけ大きな声で言う。
大きな声に感謝の想いを込めて、だ。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


スゴイ事だよ、
午後七時に東久留米から出した荷物が、さ、
明日の午前中に京都へ届いちゃうんだぜ・・・。


新撰組創設時のメンバーたちはだな、
この多摩地区から京都まで二ヵ月かけて歩いたんだぜ。
僕なんかの場合、二ヵ月も歩くのは絶対に嫌だぞ。


それを考えれば、なあ、
運賃の値上げも致し方あるまい・・・。