ホームセンターへ買い物に行く。
お盆だもの、いろいろと買わなきゃならない物がある。


広大な駐車場だが、
幸運にも店舗に近い場所に車を停める事が出来た。
長財布をジーパンのお尻ポケットに入れて、
僕は手ぶらで店舗へと向かった・・・。


その時、
ヨチヨチ歩きの女の子赤ちゃんが駐車場を一人で歩いているのを見掛けた。
危ねえ危ねえ・・・、
なにしろホームセンターの駐車場だもの、
トラックやらハイエースバンみたいな車もたくさん通るでしょうが、
危ねえ危ねえと僕は女の子赤ちゃんを抱き上げた。


周囲を見渡したところ、
店舗と駐車場の間の歩道スペースの所に、
ボ〜っと立っている若い母親らしき人を見つけた。


アナタの子か?
目を離しちゃダメじゃないか!と言った途端、
その若い母親はワァッと顔を両手で覆ってしゃがんで泣き出してしまった。


オイオイ、
僅かな人数だがな、人だかりが出来てしまった。
ついうっかり、声を荒げて大きな声でダメじゃないか!と言ってしまいましたゴメンなさい。
僕がこの若いお母さんを泣かせたと思われたらどうしよう、同志よ。


なにしろ僕は、
絶対にパワハラはしないけれど、
確実にセクハラならするだろうと日頃から周囲に思われているタイプの男だ。
すご〜くリンダ困っちゃうな。


だが、
人だかりの中にいた昭和なオバサン二人組が、
事の次第を見ていてくれたようで助かった。


一人のオバサンが僕が抱っこしていた女の子赤ちゃんを受け取ってくれて、
もう一人のオバサンがしゃがんで若い母親の肩をそっと抱きしめてくれた。
世の中には親切な人がいるものだ・・・。


僕は、そ〜っとそ〜っとその場からフェイドアウトした・・・。
まったくな、泣きてえのはこっちだ。


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子育てに苦しんでいる若い親御さんよ、
絶対に一人で悩み続けたらダメよ。


必ず周囲には昭和なオバサンやオジサンがいる。
悩んだら相談しようそうしよう。


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ところでバイザウエ〜、
僕はホームセンターヘ何を買いに来たんだったっけ?