吉祥寺アマノのパーキングに車を停めてエレベーターで1階へ降りると、

階段前でベビーカーを押していた若いお母さんが難儀をしていた。

このパーキングは1階だと少し段差があるので、本来なら地下1階で降りるのが正解。

 

だが、見て見ぬふりは出来ないな。

なにしろこちとら孫あるジイジだもの・・・。

怪しい者じゃないんだもんね・・・。

僕は、赤ちゃんごとベビーカーを持って階段を降りた・・・。

聞けば生後3か月、孫よりちょびっとお兄さん赤ちゃんだった・・・。

 

そのお母さんは何度も僕に頭を下げるので、事情を説明した。

スマホの中の孫の画像を見せてあげようかとも思ったがそれはやめておいた。

そして僕は急ぎ足でその場を離れた・・・。

 

・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・

 

僕の娘も孫を連れてどこかで困っていないか?

時折、僕は考える。

だが、どこかの見知らぬジイジが手を差し伸べてくれる事もあるだろう。

 

って事はだな、

目の前で困っている若いお母さんを助けなければなるまい・・・。

見知らぬジイジの代わりに、な・・・。

 

見知らぬジイジの娘さんやお孫さんを守ってあげると、

僕の娘や孫も見知らぬジイジが守ってくれるだろう・・・。

 

僕を含めてジイジたちは余力しか残っていないのだが、

せっかくの余力なら誰かのために活かそう・・・。

 

そう思った。