宅急便の営業所へ荷物を出しに行く。

中途半端な時間帯だったのだが、先客があった。

小ぶりなイイ感じのレクサスのトランクからゴルフバッグを運び出し、

僕と同世代、あるいは少し上であろうオジサンがゴルフ宅急便の伝票を手書きしていた・・・。

 

う~む、

日頃がんばって働いて、自分へのご褒美としてゴルフへ行くのでしょうな。

まあいいや、許そう、ゴルフを楽しんでおいで・・・。

 

オジサンが伝票を書いてる間に、僕の荷物を先に営業所の人は受けてくれた。

それは、僕の荷物の伝票は家で既に印刷済みだったからだ。

オジサンは チッ!と僕の方を睨んだのだが、

なにしろ僕がホレホレ、カミさん曰くの 福山レベルの同世代だろ?

オジサンは例の 負けたっ!て表情で顔を反らし、伝票の続きを書き始めた。

まあいいじゃねえか、許してくれたまえ。

 

男の人生をだな、勝ち組負け組に分ける考え方が僕は嫌いで、

僕自身は 引き分け組 を目指しているのだが、

やっぱり多くの並みレベルの男たちは 勝ち負け を誇示しつつ生きるしかないのかもしれないな、

って、そのゴルフオジサンの醸し出そうとしている雰囲気をその加齢臭と共に感じたの。

 

そりゃアナタ、レクサスに乗って趣味がゴルフだなんて、なあ、

並みレベルの男は自分が 勝ち組 だと勘違いしちゃうでしょうよ。

 

え?

僕だって福山レベルは勘違いだってか?

違うもんね、違うもんね、勘違いなんかじゃないんだもんね、

だって最近毎日ずっとカミさんがそう言ってくれてるんだもん。

 

・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・

 

ゴルフ?

申し訳ないが僕はやらないよ。

 

僕がゴルフを始めちゃったらな、

多くのファンがガッカリしてしまうでしょうが。

 

僕は、ファンを裏切らないタイプのオジサンなのだ。

 

コレでイイのだ。