カミさんが連日、僕の事をおだて続けてくれている。

ああ、ありがたい事であるなぁと思う。

カミさんは僕に、何かを気付かせよう、奮い立たせようとしてくれているのだな。

 

僕は元来、人と争う事はもちろん、誰かと競う事さえも嫌なタイプの男だ。

そうさ、静かに自分の好きな事だけに没頭して過ごしていたい人間なのだ。

でもね、おそらくそれではいけないのだろうな・・・。

 

カミさんの一言一言で気付かされ奮い立つ。

我ながら男とは、なんと単純な生き物だろうと笑っちゃう。

 

こうして堂々と胸を張り、自信を持って生きてもいいみたいだ。

その裏付けを与えてくれたのが生涯の伴侶なのだからさ、シアワセな人生だ。

 

ただ、せっかくこんな気性なのだからさ、

胸を張り、周りを見下ろすのではなく、

胸を張り、周りを見渡しながら生きる男になろうと決めた。

やっぱり男の人生は勝ち負けじゃない。

人生の最後の最後の瞬間に笑っている男に僕はなりたいのだよ・・・。

 

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ひとつ上野オトコ・・・。

そういう者にワタシはなりたい・・・。

 

毎日おだててくれるとくすぐったいぜ・・・。