オシャレを少し深めてみる。
あっ!シマッタ!と、思わず車の中で叫んだ。
仕事を中断して、息子を駅まで送り、そしてその足で吉祥寺へ来たのだ。
ああ、シマッタ!と思ったワケは、仕事用のジーパンを履いている事だ・・・。
いつものお出掛け用の自慢のリーバイスじゃなくって、ね、
コレは白Tシャツでお馴染みヘインズ社製の、
硫酸で穴が開いても構わない用の仕事着ジーパンなのよ。
僕ら彫金屋は、硫酸で作業着は穴だらけになっちゃうのよね。
だから仕事用とお出掛け用の服はきちんと分けて使っているの。
そのジーパンでオシャレな吉祥寺にやって来てしまってシマッタ!なのだよ。
幸いにしてまだ穴などのダメージは無いジーパンなのだが、
なにしろ丈は詰めておらず、裾を折り曲げて履いてる 恥ずかしジーパンなのだ。
しかも僕は、だな、
裾折り曲げジーパンを履いてる五十路のオジサンは恥ずかしいものだ。
って、そんな先入観を持つ者なりけり。
だがな、
どうよ?
結構イケてるんじゃない?
タワーパーキングのエレベーター内の鏡で見ると意外にもカッチョロい。
なんだかね、とってもオシャレなオジサンっぽく見えるのだよ・・・。
う~む、楽しい・・・。
ルーズに着るべき紺色シャツのボタンを全部締めて、
件の赤じゃなくって茶色だったショルダーバッグをタスキ掛けしてみる。
見てよ見てよっ、
鏡の中の僕は、一皮むけたオシャレなオトコに変身してるぞい!
たぶん、コレこそオシャレを楽しむ神髄・・・かもよ。
コーディネートは、こうでねえと・・・。
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おそらくオシャレというものは、
カッチョロい か、カッチョロよくない か ではない、
楽しい か、楽しくない か なのではないかと思う・・・。
楽しければオシャレ。
楽しくないならオシャレじゃない。
って事。
自分の心が楽しく感じる格好をしていればそれがオシャレと見つけたり。
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ウキウキ。